第4回 「認知症」について

第4回 「認知症」について

皆さまこんにちは
あおぞらリサーチ、ライフサポート相談員の備(そなえ)です。
9月も残りわずか、少しずつですが秋の気配を感じることができるようになってきたと思いませんか?

今年もあと残り3か月、充実した毎日を過ごせるように頑張りましょう‼

さて、今回は前回出てきた病名の中でも高齢社会の中では切っても切れない話題の一つの『認知症』について少し書かせていただきます。

皆さん、『認知症』と聞いてどう感じますか?
物事を忘れる、覚えられない、不安、どうしたらいいかわからない、予防法はないのか、などなど、わからないことばかりだと思います。

認知症とは、脳の病気や障害で脳にダメージを受け認知機能が低下したり、日常生活に支障が出る症状のことを言います。
その中でも一番聞いたことがあるのが『アルツハイマー型認知症』ではないかと思います。

『アルツハイマー型認知症』は、認知症の中でも一番多く、脳の一部が委縮していく過程で起きる症状です。
はじめのうちは、単なる物忘れ程度かもしれませんがいつも考えることなくできていたこと、例えば職場への通勤、
通りなれた道に迷う、簡単な食事の調理、買い物の際のお金の勘定などその他にも症状は様々あります。

昔はその呼び方も今の認知症ではなかったんです。
『ボケ』、『痴呆』などその方の尊厳を損なうような呼び方をされていました。
日本の急速な高齢化に伴い、高齢になっても、病気を患ってもその方の尊厳を大事にするという観点から
呼び名も時代の流れの中で変化してきています。

では、なぜ認知症になるのか、という問題ですがこれもやはり高齢化に伴うものが大きな要因でないかと思われます。
年を重ねることに病気になるリスクも高まります。
以前のものにも書きましたが、日本の高齢化というのはここ数十年で急速に進んでいます。
平均寿命が男女ともに70歳を超えたのは1971(昭和46)年と50年ほど前なのです。

日本における65歳以上で認知症の方の人数はおよそ600万人(2020年)と推計され、5年後の2025年にはおよそ700万人となり
65歳以上の高齢者で5人に1人が認知症となる計算となるようです。
誰にでもなる可能性のある『認知症』です。これからもっと認知症の理解を深め地域で支えあう仕組みを作っていきたいものです。

また、年を取っていないから認知症にならないのか、ということもありません。病気に伴い発症する場合もありますので若い方も
認知症への理解をもっともっと深めていきましょう。

ただ、『単なる物忘れ』と『病気の認知症』を理解せずにただ怖がるだけではいけませんので、その違いを比べてみましょう。

・体験したこと(例えば昨日の夕食) …【物忘れ】食べたことは覚えているが とっさにこたえられない、【認知症】食べたことすら覚えていない

・学習能力(新しいことを覚える)  …【物忘れ】維持されている、【認知症】覚えることができない

・物忘れの自覚         …【物忘れ】ある、【認知症】なくなっていく

などがあります。

お父様やお母様、おじいさまやおばあさまが認知症になっていないか心配になった時は「夕べご飯何食べた?」などと聞いてみてください。
もし、「あれ~、なんだったっけ?食べたんだけど覚えてない」などと返ってきた場合は思い出せるようしてみてください。
もし、食べたのに「食べていない」と言われたら『認知症』の危険信号ですのですぐに専門医へ相談してみてください。
身近なあなたが家族の『認知症』を早期発見できるかもしれません。

『認知症』を少しでも理解することで回りの家族を救えるかもしれません。
日頃の会話、行動に興味を持ち、少しでも異変に気づいたら誰かに相談できるようすることも大事ですね。

では、また次回少しでも皆様のお役に立てるような情報を書きたいと思います。

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