皆さま、おはようございます。
今年も残すところあと11日です。
あっという間に年が明けそうですね。。。
寒い日が続いております。
今日も、特別連載シリーズ『高血圧症』について
の最終回ということで。
前回、前々回と書いてきました。
『高血圧症』の
概要、原因、症状や検査など。
最終回の今回は
『治療』、『予防・治療後の注意』などについて書いていきたいと思います。
まずは『治療』から。
生活習慣などが悪化要因とみられる本態性高血圧症の場合は、
血圧上昇につながる生活習慣の改善と薬物療法を組み合わせて行います。
塩分摂取量を1日6g以下に抑えることを心がけ、
動物性脂肪を控えるなどの食事療法のほか、
日常的な運動(有酸素運動)、禁煙、体重管理などの指導が行われます。
軽度の高血圧症の場合は生活習慣改善で血圧が正常になる場合もありますが、
食事と運動だけで改善が見られない場合は降圧薬を服用します。
降圧薬には、血管を広げる働きのあるカルシウム拮抗薬、
血圧を上げるホルモンの働きを抑制するACE阻害薬やARB、
循環する血液量を減らす利尿薬、
交感神経が過剰に働くことを抑えるβ遮断薬などがあり、
症状に応じて複数の薬を組み合わせることになります。
生活習慣の見直しと降圧薬をうまく組み合わせることで効率良く
血圧を下げる効果が期待できます。
二次性高血圧の場合は、高血圧の原因になっている疾患に対する治療を行います。
『予防・治療後の注意』についてです。
降圧薬を服用しているかどうかに関わらず、
生活習慣の改善を心がけることが大切です。
塩分の多い食事は血圧上昇の原因となるだけでなく、
血管や心臓にも悪影響を及ぼすので塩分を1日6g程度に抑え、
野菜や果物を積極的に取る、
動物性脂肪を控えるなど食生活の見直しを意識して行うようにしましょう。
肥満の人はカロリー制限で体重を減らすことで血圧が下がる場合もあり、
他の合併症予防も期待できます。
運動は1日30分以上または週180分以上の有酸素運動(楽に呼吸ができる程度の運動)
を行いましょう。
家庭で血圧を測り記録することで自分の平均値が把握できるようになるので、
毎日決まった時間(1回目:朝、起床後トイレを済ませてから朝食前に。
2回目:夜寝る前に)に測定することも大切です。
ということで、特別連載シリーズ『高血圧症』について
書いてきました。
若いころのように血管は柔らかくなく少々無理をしていても
平常値であったのは昔の話(←私のことです)
運動しなくても、少しだけ食べ物を減らすだけですぐに
体重が落ちていたのも昔の話(←これも私の話です)
年を重ねてくると、気を付けて取り組まないと結果が出ません。
急に運動したり、急にダイエットしたりしても
長続きしません。(頭の中ではわかっています。。。。)
少しずつ、コツコツとやっていることが先々自分の身体に跳ね返ってきます。
思い立ったが吉日、ということで、
皆さまも体調管理に気を付けて参りましょう。